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ノンリコースローンとは?
通常、金融機関から不動産取得についての融資を受ける際、銀行は人の信用力と担保の換金力について評価し、融資を行っています。しかし、一部の銀行や信託銀行では、購入予定の不動産の収益力のみを評価し、融資を行う場合があります。
こういったローンをノンリコースローンといい、日本では一般的ではありませんが、欧米では主流の住宅ローンです。
従来の銀行が行う積算価格での融資の場合、どうしても2〜3割の頭金が必要でした。案件や銀行によると、4割を要求してくる場合もあります。
これに対しノンリコースローンでは、購入予定の物件が、銀行が融資をするに足る物件だと判断した場合、全額融資も可能となります。自己資金があまり用意できない方にはうれしい融資制度です。
しかし、当然金利は若干高めになります。
また、ノンリコースロンは非遡及型(それ以上に返済する必要がない)のローンなので、万が一返済できなくなった場合、通常の融資と異なり、担保設定した物件以外に借入金の返済は発生しません。
つまり、担保にした物件で債務の全てをカバーできない場合でも、それ以上に返済する必要がありません。
ただし、日本のノンリコースローンは数年間という短い借入期間しかないのが普通です。
期間満了時には一括返済か、借換えの必要があるので注意が必要です。
ですので、満期時にどういった借換えができるかが重要な鍵となります。
借換えの必要がない欧米スタイルのノンリコースローンが日本にもあれば、さらに不動産投資の幅は広がりますが、今後日本でノンリコースローンが増え、定着するかどうかは分かりません。
ローンだけに限らず日本の不動産業界には、封建社会の名残りともいえる日本独自の制度や習慣が溢れ、それが現代まで連綿と続いてきた経緯がある反面、緩やかに欧米スタイルを取り入れる流れもあります。
あまり過剰な期待はできませんが、気にかけておく必要はありそうです。